銀魂後祭り2023(仮)、昼夜現地参戦の感想(ネタバレあり)
2023年3月19日に行われたイベント、銀魂後祭り2023(仮)の現地に参加出来たので、忘れないうちに自分用に遠征、参戦記録と感想のレポートを綴ります
全国の映画館でのライブビューイング、ABEMAでの生配信&見逃し配信もあり、流石に銀魂好きならもう知っていると思うので、内容についてのネタバレはがっつりしますが、現地だからこそ感じ取れたことや、配信などでは映されなかった細かい部分、キャストさんからいただいたファンサ、イベントに関するいちオタクの意見を書いていきたいなと思います
記憶違いがあったり、自己満足の記事にはなりますが、読んでいただければ幸いです
約16000文字あるので、パソコンからの閲覧を推奨
(※一部身バレにならないようにぼかしを入れています)
後祭り開催に向けて
銀魂後祭りの開催が発表されたのは2022年10月11日のこちらのツイート
【銀魂後祭り2023(仮)】
— アニメ銀魂 (@gintamamovie) 2022年10月11日
あとの祭りの開幕だぁぁぁ!!
一緒に行こうぜ、ファイナルの向こう側へ
2023年3月19日(日)、両国国技館にてイベント「銀魂後祭り2023(仮)」開催決定✨https://t.co/0PmVoO3qow#銀魂 #gintama #銀魂後祭り pic.twitter.com/zHFeyhoSui
コロナ対策も緩和され、今回のイベントを含む一部のライブイベントでは声出しも規制緩和されてきた中での開催と思われるかもしれないが、開演直後の新八のアナウンスにもあるように、本来であれば2021年1月8日公開の映画「銀魂 THE FINAL」にあわせて国技館イベントを開催するつもりだった模様
泣く泣く諦めなくてはならなかった事情は、2021年に開催された「サンライズフェスティバル」にて行われたアニメスタッフトークショーでも樋口Pが語ってくれた
要約にはなるが、「コロナの影響や、両国国技館自体のスケジュールの関係(恐らく他のアーティストの興行)で諦めることになった」とのことで、語り口からは本当に主催するつもりで動いていた様子
それと同時に「いつかやりたいとは考えています」とも仰っていたのだが、私はそれをその場限りのお世辞なんかではないとずっと信じていた。2年前から信じていた
「銀魂 THE FINAL」公開の時にイベントをやりたいと言ってましたが、有言実行、約束を果たせてホッとしました。#gintama #銀魂 #銀魂後祭り
— 樋口弘光 (@hiromitsu3) 2023年3月19日
トークショー内では「銀魂BEST5の発売も検討している」というアニプレックス広報からの発表もあり、実際に2023年に発売されたので、このトークショーで語られたことはすべて実現されたことになる
私個人の樋口Pへの信頼レベルはカンストしており、国技館イベントをやらない訳がないと思っていたので、今回の開催は本当に、本当に、数年越しの夢が実現された訳で、感無量だとかそういう言葉で表しきれるものではない
そのイベントに縁があって参加出来ることになった。それも昼の部、夜の部どちらにも。それもほぼ最前列とアリーナ。ほぼ最前列とアリーナ
過去のイベントにも現地参加はしていたものの、こんなに良い座席で見れたことはない
たぶん帰りに死ぬのかもしれない、いやもう死なないと計算が合わない、心の奥底から神と母親に感謝しながら、万全の状態でイベントに参加するべく18日に現地入り
3月とは思えない寒さと天気の悪さもなんのその、ソワソワしながら翌朝を待つことに
銀魂ファン層の入れ替わり
いよいよ19日当日を迎える
私なりに痛バや参戦服を整えて友人と合流、開場時間30分前に会場周辺へ到着した
2004年に銀魂と出会い、全てではないものの国技館イベントやコラボイベント、ショップ、カフェなどなどに参加し続けてきたので、それなりに銀魂ファンの歴史の流れを見て来た方だと思うのだが、今回のイベントに来場しているファンの顔ぶれにまず驚いた
昔に比べて年齢層、男女、すべてが入り混じっている
男性ファンがいることは勿論わかっているのだが、こういった声優イベントは傾向として女性客の参加が多いので、銀魂のイベント参加層も例年圧倒的に女性が多い
しかし今回は男性同士、カップル、家族、銀魂を連載開始から見て育ったのであろう年齢層から、恐らく10代くらいの所謂「量産系」と呼ばれる子たちまで、とにかく様々であった
「銀魂は女オタク向け」と揶揄されることもしばしばある中で、わざわざイベントのチケット抽選に申し込んで来るのだから、銀魂に対して人並み以上の好意を抱いているには違いない
そうした人々の層が特定の一部だけではなく、まさしく老若男女に広がっている様を見ると、ただのファンでありながら感慨深いものがある
痛バは当然の武装として、物販のスカジャン、万事屋のタオルケットを着物の帯にアレンジした和装、キャラクターのイメージカラーに合わせた衣装、コスプレ、推しの名前を背中に刺繡した特攻服など、各々思い思いの装いで銀魂への愛情を表す光景は、まるで人種も産まれた星も問わずに集まるかぶき町の人々を見ているようで、そういった意味でも「この場にいる人は、みんな銀魂が好きな人たちなんだな」という実感が湧いた
昼の部だけの演出まとめ
・開演前の注意事項アナウンスは高杉とまた子、武市先輩が担当
・Vライバーになった神楽ちゃん
ライバー特有の挨拶は「おはようよう白くなりゆく生え際~」(星海坊主と思われるリスナーからのスパチャあり)
・中井さんは諸事情あって一時不在、あとから参戦
近藤「トシはどうした?」
沖田「死にました(即答)」
・生アフレコ振り返り
人生はベルトコンベアのように流れる
一度取った皿は戻さない
大統領選に出馬する桂
・恒例になったチコハニライブパートMCでの物販グッズ紹介、今回はジャスタウェイケースつきペンライト
・お通ちゃんライブに新八、山崎のジミーズ参戦(山崎はトッシー代理)
・お通ちゃんきつねダンス。猫→ゾウ→カニ→ゴリラ→クリオネ→きつね〆
・企画会議まとめから中井さん参戦
・銀魂共通テスト追試。山寺さんの登場台詞は「半端者が夜遊びなんて100年早い」
・DOESセトリラストは修羅
「銀魂後祭り2023(仮)」昼の部の「銀魂 THE FINAL」生アフレコは高杉(虚)で終わる構成にしたので、DOESさんライブでは「修羅」をお願いしました。高杉=「修羅」のイメージですかね。#銀魂 #gintama #銀魂後祭り
— 樋口弘光 (@hiromitsu3) 2023年3月22日
・みんなで記念撮影、(たぶん)千葉さんがよろつくエリザベスに「気を付けてねエリー」と労わり
・空知先生描き下ろし漫画アフレコ。ムラムラがダブり出して夜の部じゃもっとムラムラしちゃう千葉さん
・山寺さん「再々婚まではいいけど、ほうれい線までいじられるとは思わなかった」
・キャスト陣から空知先生へメッセージ「空知さん、いぼ痔の具合はどうですか」
・千葉さん「みなさんの顔を見れてムラムラしました」
・中井さん「念のために言っておきますが、ウタは名塚さんでーす」
・鈴村さん「長いイベントでしたんで、みなさんこのあと……ウンコしろ」
・昼の部に母親を招待していた杉田さん、「いい声で自分の名前を呼ばれると元気が出る(山寺さんに連呼されていたことから)、だから母さん、これからも名前を呼ぶね」
書ききれないものもあるが、覚えている限りだとこの辺りが昼夜で変化があったポイント
昼の部の体感としてはやっぱり、客層が入れ替わったんだなということと、コロナの影響が強くあったように思う
銀魂の国技館イベントは基本的に声優陣による生アフレコパート、アーティスト人によるライブパートが入り混じる構成となっている
公式サイトでの声出し規制緩和の告知や、開演直後の立木さんアナウンス「マスクをつけていれば声出しオッケー、ライブはスタンディングもあり!」という後押しがあっても、観客は思い切り声を出すことに引け目を感じていたのではないのだろうかという印象をうけた
実際、1組目のアーティストであるCHiCO with HoneyWorksのライブパートではほとんどの観客が座ったままで(もちろん着席したまま鑑賞することを非難しているわけではない)、周りや出演者に気を使ってしまうんだろうなというのはどうしても感じた
しかし、お通ちゃんライブ開始時、高橋さんからの「おうたのパートは立って見てほしいと思ってる妖怪ぬらりひょん!」の一声があり、ようやく“いつもの”国技館イベントが戻って来たように思えた
後祭り物販の缶バッジの交換で事前に参戦する他の方とお話しする機会があったのだが、「今回のイベントが初参加です」という方が結構な数いたので、イベント会場の中でもかなり特殊な構造をしている両国国技館だと、そりゃ勝手やいままでのお決まりなんかわからないよね、と思う。マス席、固いよね。実質地べたに座って見てたら、立っていいかなんてわかんないよね
私自身、コロナの影響による規制中もちょくちょく他のアーティストのライブには参加していたのだが、最高のパフォーマンスをみせてくれるアーティスト達に、精々拍手でしか返せずに歯痒い思いをした経験もあったので、今回公式に声出しを許してくれたのは本当に有難かった
普段メディアや画面越しに見ることしか出来ない生の声優さん、アーティストの方々に自分自身の応援の言葉を伝えられる機会というのは中々ないもので、思う存分自分の言葉で応援出来たことがとても嬉しい
そして昼の部を終えて何よりも感じたこと、それは「制作陣がいままでイベント出来なかった分、全部ぶっこんでくれた」ことだった
まず驚いたのが終演時間。12時30分に開場し、13時30分に開演というのが昼の部のスケジュール
例年通りであれば、「まあ15時30分くらいに終わるだろうな」と思い込んでいたのだが、時計を見てみれば国技館を出たのが16時半ごろ。3時間近くもやってたの?
昼の部の時点でもう夜の部分まで見たくらいの満足度であった
20周年の振り返り生アフレコ、共通テストの答え合わせ、黒子テツヤ君のサプライズコーナー、お通ちゃんとアーティストのライブ、空知先生描き下ろし約46ページ(私のカウントが間違っていなければ)にわたる銀魂特別編漫画の生アフレコ……どのコーナーにも一切の妥協はなく、場面転換の繋ぎであるVライバーのLive2Dアバターも制作する用意周到っぷり。これだけやっていればそりゃ3時間かかるというか、むしろよくこの時間内で済んだなというレベルである
また、パロディネタについてもしっかりと流行ネタをおさえたもので、きつねダンスやVライバーと多少流行から時がたって定着したものでも、いったいいつどのタイミングでこれだけのものを準備したんだと感心してしまう
【銀魂後祭り2023(仮)ポロリこぼれ話】
— アニメ銀魂 (@gintamamovie) 2023年3月24日
見逃し配信がもっと楽しめるかも!?
イベントの裏側(?)をご紹介します!
●準備期間について
イベントの準備期間はだいたい1年くらいです。本気出すのはだいたい3か月前くらいからです。https://t.co/4ONjpQSKCZ#銀魂 #gintama #銀魂後祭り
そんな同人誌みたいな準備の仕方であのイベントが出来たの!?
【銀魂後祭り2023(仮)ポロリこぼれ話】
— アニメ銀魂 (@gintamamovie) 2023年3月25日
●お通ちゃんパートについて
毎回、流行を意識してあれやこれや考えてます。実は今回のきつねダンス以外にもやりたかったことが……https://t.co/4ONjpQSKCZ#銀魂 #gintama #銀魂後祭り
まだなんかやるつもりだったの!?
詳細は引用したアニメ銀魂公式アカウントのツイートを遡っていただければわかるが、お通ちゃんのきつねダンスのレッスンは2週間程度で完了(イベント2週間前からのレッスン?)させてしまったり(夜の部の高橋さんコメント談)、約2分と短い時間ではあるものの3Zアニメ化予告映像を新規製作されたり、本当にいつこれだけ完成度の高いものたちを作ったんだと驚かされるばかりである
今回のイベントは終始徹底して「『銀魂』という終わらない祭り」をイメージして制作されたのではないかと私は感じた
漫画、アニメ作品には「終わり」というものがつきもので、終わりがあるものはいつか過去になる
銀魂も実際最終回を迎え、ひとつの作品として原作、アニメ、ともに完結した
イベント内でも触れられていたように、完結してからというもの特にこれといった大きな動きや企画はなく、グッズが販売されたりコラボカフェが行われた程度で、昨今よく目にする続編やスピンオフ、ミュージカル化などの話は一切ないまま今日に至る
かぶき町の住人たちは銀魂の世界でいまも生き続けているけれど、私たちの世界での「銀魂という物語」は終わりを迎えているのだ
それなのに、何故今回このイベントが開かれたのか?それはもちろん3Zアニメ化という大きなニュースを発表する場を用意する為かもしれないが、それだけではないように思う
原作20周年を迎えるにあたり、どこまでも銀魂らしく、かぶき町らしく、制作陣もファンもみんな巻き込んだ大きな祭りにしたかったんじゃないかと私には思えてならない
コンテンツを無理矢理終わらせないのではなく、完結してからもずっと続いていたかぶき町の世界に、我々ファンはまた出会えることが出来たのではないかと感じられた
銀魂が巨大なコンテンツであるのは間違いないので、20周年に向けた集金ビジネスと言われてしまえばそうかもしれない。けれどそんな簡単な言葉で片付けてしまうにはあまりにも惜しい熱意と愛情を、今回のイベントを通して受け取った気がする
私は国技館イベントでは毎度、生アフレコの感動とイベントが終わってしまう寂しさで号泣して終わってしまう。今回ももちろん泣いてはいたのだけれど、笑いと、満足感と、何よりもまた銀魂に会える幸せでいっぱいになった
誇張表現でもなんでもなく、銀魂に出会えて幸せな人生でよかったと心から感じた
夜の部だけの演出まとめ
・開演前の注意事項アナウンスは神威と阿伏兎が担当。鬼狩りに行きたかった神威君
・Vライバーになった神楽ちゃん。夜の部での挨拶は「こんばん神楽る~ん、おつ神楽~」
・指ハートをキメながら入場する中井さん
・真選組の映画偽予告
・お妙さんとの結婚20周年パーティーでフラッシュモブを希望する近藤さん
・生アフレコ振り返り
アルファベット表記で人類みなホスト
かもしれない運転でいけ
雪ではしゃぐのは子供だけ
・夜でもジャスタウェイを自慢するCHiCOさん
・お通ライブにトッシー参戦
お通ちゃん「トッシー♡」トッシー「ほォォォォォォォ!(←?)」
・お通ちゃんきつねダンス。うさぎ→鷹→拳法(元ネタわからなかった)→狼牙風風拳→バキ→きつね〆。2週間という短期間で昼夜違う振付を覚えた高橋さん
・紫原君と今吉君の掛け合いを聞いて→千葉さん「なんか(2人だけで)イチャイチャしてるゥ…」
・夜の部ゲストに坂田銀時(着ぐるみ)
銀時(着ぐるみ)と銀時(杉田智和)で記念撮影(スマホを使い慣れていない阪口さん)
何故か着ぐるみ銀時に見られることを異様に嫌がる中井さん
・銀魂共通テスト追試。山寺さんの登場台詞は「ようこそ、松下村塾へ」
・THE FINALアフレコ、桂が見届け松陽が消えるシーンまで追加
・DOESセトリラストは曇天
・空知先生描き下ろし漫画アフレコ。昼の部よりムラムラしてる千葉さん
・キャスト陣から空知先生へメッセージ「空知さん、……なんて漫画描いてくれとんのじゃァ!」
・石田さん「銀魂と長く関わるようになって、いつのまにか僕も本体が眼鏡の眼鏡置きになりました」
・高橋さん「今回お通ちゃん、新しい衣装作ってもらったんだよ!また着たいからまた会えるといいな」
・立木さん「いっぱいお金つかってもらってありがとうね!俺も銀魂のイベント出るといっぱい小銭が稼げるんですよ。銀魂のその先の未来に、ピリオドの向こうに行きたい!」
・くじらさん「来年も再来年もみなさんに会えますように」
・千葉さん「20年たってみなさんに会えることがこんなに幸せなんだと感じました。これからもどうぞよろしくお願いします」
・中井さん「みなさん楽しかったですかー!僕もー!」
・鈴村さん「終わらないねえ、銀魂!このまま行こうぜー!」
・太田さん「これからもあんぱんを投げ続けて、ゆくゆくはあんぱんを投げるおじさんになりたいと思います。みなさまに向けてあんぱんをスパーキング!」
・山寺さん「声優の仕事長くやらせてもらってますけど、こんな大きなイベントに参加するのははじめてです。今日このイベントに出て、やっと銀魂ファミリーになれた気がします」
・釘宮さん「20年すごすぎます!皆様とまたこうして会いたいです、銀魂よろしくお願いします」
・阪口さん「4年ぶりにイベントやりますけど、なんか若返りますね。こうして若返ると、あと10年は戦えそうですね。我々ジオンはあと10年戦える!……ということでこれからもよろしくお願いします」
・杉田さんの挨拶は後述
昼夜で変化があったポイントはこの辺り
昼夜両方の部に参加した人がどれくらいいたのかはわからないが、明らかに昼の部よりも夜の部の熱気は違った。昼の部が盛り上がっていなかったわけではなく、みんな心なしか昼の部よりもさらに興奮していたように思う
その興奮は出演者にも伝わったのか、声優陣もアーティストも興奮気味で笑顔が絶えない様子で、相乗効果でどんどん国技館が熱を帯びたように感じた
夜の部のライブパートでは観客がすぐに立ち上がり、コール&レスポンスの声量も更に大きく響き、既に約3時間の公演を一度終えたとは思えない盛り上がりをみせる
生アフレコパートも昼の部から変更がくわえられており、アフレコに選ばれたアニメの回も上述したように「なんでもありのかぶき町のお祭り」を感じさせるものだった
「雪ではしゃぐのは子供だけ(ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲登場回)」での新八とお登勢さんの最後の掛け合い台詞は、「銀魂のお祭りはこうじゃないと」と思わせてくれるもので、「20周年という大きな祭りがどんなものになるかとくと見ておけ」という制作陣からファンへの宣戦布告にすら捉えられる熱意を感じた
THE FINALの生アフレコパートでは夜の部は石田さんも参加する
桂の通信が入るシーンから挿入される轍のシーンはTHE FINALでも個人的に特に胸が熱くなるシーンで、「劇場版銀魂 新訳紅桜篇」でのバクチダンサーをBGMにした伝説の大立ち回り、「劇場版銀魂完結篇 万事屋よ永遠なれ」終盤の銀時達の背中を見届ける桂の台詞をきっかけに現状ディストラクションが流れ始めるという、過去の劇場版の演出と重なる大好きなパートだ
数ある銀魂関連の楽曲の中でも特に大好きな曲が轍で、両国国技館という銀魂ファンにとって神聖な場所で、一夜限りの特別な演技とともに聞けたことが本当に嬉しかった
昼夜あわせて約6時間、銀魂の在り方を全身で感じられる、最強で最高のイベントの現地に参加出来たことを心から誇らしく、嬉しく思う
そしてここからはさらに印象深かった思い出を綴っていく
昼の部、生アフレコで見れたもの
昼の部はほぼ最前列ということで、肉眼ではっきりとキャストを見ることが出来た
アフレコ中は勿論、モニターにも映されない細かな仕草や表情まではっきりと見れたので、モニターよりもとにかくキャスト陣の動きに注目して見ていた
特に杉田智和さんと山寺宏一さん、背中合わせの立ち位置で2人っきりでのTHE FINAL終盤の銀時VS虚の生アフレコは強く記憶に残っている
最後の山寺さんの台詞の後、出演したキャスト陣が紹介される中で会場は暗転する
次に登場するDOESの準備の為、もちろん二人はステージから退場していく
真っ暗なステージの上、先に立ち去る山寺さん。しばし、といってもほんの数秒のことではあるが、その場に杉田さんが佇んでいたので、どうされるのかとずっと見詰めていた
既に退場している山寺さんに向かってではなく、そして我々観客に向かってでもなく、まるで銀時が打ち倒した虚の亡骸に向かって、杉田さんは後方を浅く首だけで振り返って頭を一度下げるような仕草を見せたのである
伝わりにくく申し訳ないのだが、確かに暗闇の中で杉田さんは、劇中の銀時の立ち位置であれば虚が横たわっているであろう自分の背面に向かって頭を下げていた
私にはそれが、今日この日に両国に来てくれた山寺さんに、この場に居なくとも確かにそこに居た子安さんに、そして崩れ落ちた虚と高杉に、頭を下げたように見えた
その姿は、本当に劇中であの場所を立ち去る寸前の銀時もそうしたかのような錯覚を起こしたし、杉田さんの横顔にはっきりと銀時の面影を見た
ステージは暗転していて次の出演者が登場する為の準備に向かっている為に真っ暗だし、ほとんどの観客には見えないはず。ならば演出として定められた所作でもないだろう
きっと杉田さんが、あの日あの場所でもう一度あの場面を演じ、何かを感じたからこそ生まれた所作であるに違いない
そう思うと一層、杉田智和という役者が坂田銀時を演じることに、とてつもない喜びと信頼を感じる
何を思い、何を感じて、名残惜しむように確かめるように頭を下げたのか。それは杉田さん本人にしかわからないけれど、そこには杉田さんにしか見えない銀時と虚と高杉がいて、思わず彼にそうさせたのかもしれない
ほんのわずか、一瞬の出来事であったが、私はあの光景を一生忘れることは出来ない
これこそが国技館イベントの醍醐味だろう。あの一瞬を作り出してくれたすべての方に、感謝してもしきれない
夜の部で浴びたファンサ
夜の部は銀魂を除いても人生で初めてのアリーナ参戦で、一生忘れることの出来ない貴重な経験が出来た
とにかく近い。ステージ上部に設置されているモニターは最早仰け反らなければ全部見えない。忙しなく駆け回るスタッフの方々も、ステージに向かう出演者も、ペンライトをもう少し大きく振ってしまうとぶつかってしまうという距離で見れてしまった
カメラマンさんにぶつからないように気を付けながらとにかく興奮して名前を呼んでいると、出演者ほとんどの方からレスをいただき、一生分の運を使い果たした
特に思い出に残っているのがお通ちゃんライブパートでの中井さんである
お通ちゃんのスペシャルメドレーがはじまり、神輿に乗った中井さんがゆっくりとアリーナ前の通路を巡り始める。そして神輿は私と友人の前で停止し、眼前に中井さんが降臨なされたのだ
この時点でパニックで情緒がジェットコースターかの如く揺さぶられ、どこを見ていいのかわからない。間近のステージではノリノリの高橋さんが、左手方向には半ば無理矢理神輿に乗るように勧められわちゃわちゃしている阪口さんが、目の前には「ほい!ほい!」とトッシーボイスで応援しながらペンライトとマイクを握った両腕を振り回す中井さんが居る。押し寄せる情報量の波から、私と友人は中井さんの背中と剥き出しの二の腕を選び取って拝み続けた
そして興奮した我々は思わず「中井さーん!」と叫ぶ、するとなんと中井さんは私と友人に向かってぺこりとお辞儀をしてくださったのだ
手を伸ばせば届くくらいの距離で、ノリノリでお通ちゃんを応援する中井さんがこちらを振り向いて、サングラス越しに私たちと目を合わせてお辞儀を……
正直、銀魂でのイベントはレスをもらえるイベントではないと思い込んでいたので、こんなにもしっかりと対応して貰えるとは思えず、未だに信じられない。けれど配信にも慌てふためくオタクがばっちり映ってたので、めちゃくちゃ現実だった。夢じゃなかった
快く対応してくださった出演者の皆様、本当に本当にありがとうございました……
昼夜通して体感したことは概ね書き起こすことが出来たので、続けてイベントを通して改めて感じたことを綴っていこうと思う
みんなで馬鹿をやっていたい
「別に20年でも30年でも100年でも私はいつも通りアル。みんなで馬鹿やって、美味しいもの食べて、そうやってずっとずっと続いていけばいいなって思ってるアルヨ」
これは銀魂20周年に向けての企画会議中に出た、神楽ちゃんの台詞である
この一言に、銀魂の良さも神楽ちゃんという女の子の魅力も、何もかも全てが詰まっている
きっとこれは神楽ちゃんだけではなく銀時も新八も定春も、真選組もかぶき町のみんなも、制作陣の方々も心から思っていることで、銀魂と言う世界が生まれた時から続く強い意思だと私は思っている
後祭りというイベントはもちろん特別なイベントではあるが、その特別の中でも銀時達は「いつも通りの馬鹿」をみせてくれた。その象徴ともいえる台詞だろう
サザエさん方式で歳を重ねない銀魂のキャラクター達を応援する我々は、現実世界で確実に歳を重ねていく。当然ライフステージが変わっていくこともある中で、「銀魂が好き」「銀魂と一緒に馬鹿をやっていたい」という思いは変わらなくてもいい
最終回という終わりを迎えたとしても、銀時達はずっと生きていて、我々ファンも生きていて、ずっとずっとこの銀魂を好きだという気持ちを抱えて生きていく「いつも通り」でいていいんだという肯定だと感じられて、今回のイベントの中でも一際思い出深いシーンになった
「何年経っても馬鹿な俺達を、これからもよろしくお願いしまーす」と呑気に挨拶する彼らを、私は20年でも30年でも100年でも愛し続けるのだと思う
マジで二度と両国戻って来るつもりねーだろ!
見出しは空知先生描き下ろし漫画より、相変わらずめちゃくちゃな銀時に対する新八の台詞から引用
夜の部を見ていて感じたのは、「この人たち、両国に戻って来る気満々では?」という期待だった
まるで出禁にされることが前提=また両国国技館でイベントをやるつもりで語っているような描き下ろし漫画の内容、そして声優陣の最後の挨拶でひしひしと感じた「またこの場所に戻って来たい」という表明から、もう今回でラストかもしれないというファンの予想を裏切って、またしれっとイベントを開催してくれるように思えた
どちらも観客を傷つけない為の方便かもしれないけれど、銀魂なら、この人たちならやってくれるかもしれない
「よろずの日々が続きますように」
夜の部最後の氏原ワタルさんの挨拶の言葉が頭に残り、また会える日まで生きねばならないと強く決心した
SPYAIR楽曲のカバー
ご存知の方も多いと思うが、SPYAIRは現在、2022年3月に持病の悪化から脱退したIKEさんに代わるボーカルメンバーを探す活動に専念している
その為、今回のイベントの参加はないだろうと思われていたが、CHiCO with HoneyWorksが「サムライハート(Some Like It Hot!!)」を、DOESが「轍」をカバーする形で国技館への参加を果たした
出演者が発表された際にもしかしたら、と期待していたのだが、まさか本当にカバーという夢を叶えて貰えるとは思わず、それぞれ披露された際に膝から崩れ落ちそうになった
サムライハートも轍もとても大好きな曲で、銀魂にとっても大事な曲で、この曲を忘れることなく国技館まで連れて来てくれたことに感謝しかない
イベント中はほとんどモニターを見れずにステージに立つ出演者にしか注目出来ていなかったのだが、後日見直したABEMAの見逃し配信でやっと配信、及びモニターの演出を確認することが出来た
毎回このモニターの映像は凝ったものが制作されるが、サムライハートでのテロップカラーが水色と桜色をメインにあしらったものだったのは、銀魂の国技館イベントにおけるSPYAIRのイメージカラー=水色と、CHiCO with HoneyWorksのイメージカラー=桜色を取り入れたものなのかと勝手に推測したのだけれど、もしもそうだったのならかなり嬉しい演出だと言える
会場のペンライトも一面の桜色から青が光り始め、本当にその場に2組が立っているような一体感が生まれていた
DOESのライブパートでも燃えるような赤に青が添えられ、アコースティックバージョンの轍を聞きながら揺れるペンライトの光の景色は今でも忘れられない
すべての観客を楽しませたいという心意気
両国国技館は通常のイベント会場よりも1階席と2階席との高低差がかなりある造りになっており、1階マス席の中間から前方、アリーナ席からはステージの床を見ることは難しい
逆に2階席は高所から会場全体を見下ろす形で、モニター、ステージ床をはっきりと目視できる構造だ
【銀魂後祭り2023(仮)ポロリこぼれ話】
— アニメ銀魂 (@gintamamovie) 2023年3月25日
●ステージの床LEDについて
2階席の方にも楽しんでもらえるよう、ステージの床をLEDにして、ロゴや映像等を映しています。
「銀魂 THE FINAL」銀時VS虚のシーンでは、床LEDにアニメ映像を流すことで、縦横無尽のバトルをイベント演出面でも表現しました。
私が座っていた座席の位置的に、床に何かを映していることはうっすらと把握出来るのだが、全貌が見えたのは見逃し配信だった
このステージ床のLED映像演出も国技館イベントでは恒例のものになっているのだが、今回は一層趣向を凝らしたものになっていたと思う
こちらの公式ツイートにもある通り、銀時VS虚のシーンはまるで杉田さんと山寺さんが劇中世界に入り込んでいるようにも見え、ダイナミックな戦闘シーンを余す事無く映していた
どうしてもこうしたイベントというものは座席による見え方の違いの格差はあるもので、それでもなるべくどの座席にいる人にも楽しめるような演出を試行錯誤してくれているのは、現地に参加している観客も、後から円盤で楽しむ層も、1人残さずこの祭りに巻き込もうという気概を感じられた
ステージ床の演出だけではなく、四方を観客が取り囲むステージの特性を生かして、どの方角に座っている観客にも、なるべく平等に見られるようにということを常に意識した変則的な立ち位置の割り振りもとても助かった
DOESと銀魂
CHiCO with HoneyWorksももちろん素晴らしいパフォーマンスをみせてくれたが、やはりなんと言ってもライブパートのトリを務めたDOESについてはじっくりと語りたい
気さくな笑顔でゆったりと登場する表情が、ステージに上がり各々の楽器を抱えた瞬間に明確に「スイッチが入った」ことを察した
国技館一面の静まり返る赤いペンライトの海は、ワタルさんの一声で一気に暴れ踊り出す
道楽心情からはじまり、斬り結び、ブレイクダウンと、THE FINALファンにとっては垂涎ものの夢のメドレーから、アコースティックアレンジの轍へ
チコハニでサムライハートが来たんだから、DOESもやるよね……!?という熱い期待に、ワタルさんはアコギ一本と己の歌声だけで応えてくれた
アップテンポで駆け抜けるような爽快感に溢れるSPYAIRの轍に対し、しっとりとゆったりと、一言一言を噛み締めるように歌い上げるワタルさんの横顔は本当にかっこよかった
国技館にいる約1万人の観客はあの瞬間、完全にDOESの作り出す世界に飲み込まれていたと思う
これは「銀魂銀祭り2019(仮)前夜祭」でも強く思ったことなのだが、銀魂の世界で刀一本とその身ひとつで戦う銀時達のように、DOESの御三方も各々の楽器という得物と体ひとつでステージにぶつかる様は、大袈裟な表現かもしれないが侍のように見えてならない
夜の部でのライブパートで、すべての楽曲を披露し終えたあとに、ワタルさんはステージ中央にへたり込むようにして膝をついていた。汗まみれで全身で息をしながら、それでも最後まで我々観客に向かって絶えずお辞儀を繰り返し感謝を述べる様は、幼少期から銀魂を読んで憧れた、武士像そのものであった
こんなに素晴らしい人達と大好きな銀魂が深い縁で結ばれていることは、1人のファンとして本当に嬉しいことである
空知英秋の才能
いつもは空知先生からの手紙を釘宮さんが読み上げるのがお決まりのコーナーであったが、今回のイベントの為に、空知先生描き下ろし漫画「銀魂特別編」が準備されていたことがサプライズで発表された
なんとそのページ数は約46ページというとんでもないボリューム
(漫画が表示されるモニターと声優陣の顔とが不規則に入れ替わって映される配信の画面を見ながらページをカウントしていたので、正確なページ数ではないことをご承知おきください)
アナログ環境からデジタル環境に代わったのか、全編デジタルタッチのものだったが、絵柄も空知節も何一つ変わらずそこに息づいていた
漫画本編の内容はもちろん面白い。久々に濃厚な空知節を味わい、幸福で満たされる
しかしそれよりも、俯瞰的に見て空知英秋という漫画家の凄まじさを感じたところがふたつあった
ひとつめは国技館にいる約1万人の観客、ほぼすべての人々が声を上げて会場が揺れるほど笑っていたことだ
何を当たり前のことを、と思われるかもしれない。けどよくよく考えて見ると、数年ぶりに公開……それも事前予告もなくサプライズ公開された新作漫画が、1万人の爆笑をかっさらうって凄すぎないだろうか?
今でも空知先生の新連載を待ち望む人は多くいるだろうし、現地やライビュ、配信を見ている人の中にもきっといるに違いない。最終回後からほとんど音沙汰もなく、次の展開への期待値ばかりがあがる一方で、サプライズという名のぶっつけ本番、しかも後祭りというイベントに関連した内容、且つ出演者全員に出番が割り振りされるようにという無茶ぶりをうけて、これだけの反応を得られる漫画を描き上げる空知先生が恐ろしい
もちろん元々銀魂が好きでこのイベントに来ている人たちばかりなのだから、空知節が笑いのツボである人なのも当然ではあるが、それでも連載当時と変わらない、いや寧ろ研ぎ澄まされていた特別編を見て、改めてこの人の描く漫画が好きだと思い知った
もうひとつはその場で生アフレコをしてくださった声優さんの反応だ
私は声優業界に関わる人間でもないし、アニメファンといえど声優さんの仕事現場や事情に詳しいわけでもない
国技館イベントでは恒例である生アフレココーナーでしか、声優さんがキャラクターに声を吹き込む場面を見たことがないのだが、アフレコ現場というのはこんなにも声優陣の笑顔で溢れているのだろうか
酷使されイジられまくる山寺さんと並ぶ声優陣の顔はみな一様に笑顔で、誰かがアフレコしている合間にも笑い声を漏らしている
ファンサービスの一環でもあるかもしれないが、あの笑顔に社交辞令はないと信じたい
イキイキと台本のページを捲り次の展開を待つ声優陣の姿は、連載当時にジャンプに噛り付いて笑みを浮かべながら銀魂を読んでいた自分自身を思い出すようで、この人たちは心から銀魂を楽しんで命を吹き込んでくれているんだと感動した
仕事として関わる人達をもここまで笑顔にしてしまう漫画を描ける空知先生の凄さを、数年ぶりに全身で浴びた時間であった
杉田智和と坂田銀時
夜の部、本当にこのイベントの最後の挨拶での杉田さんの言葉があまりにも大切な言葉だと感じたので、配信を見ながら全て書き起こしていた
以下はその引用
「坂田銀時役、杉田智和です。THE FINALから4年くらい経っちゃったんですけど、銀魂のことを忘れない日ってなかったんですよ。
もう仕事場に行けば、銀時の人って言われるし。オファーが来ると、どうしても万事屋さんと仕事がしたかったんですって言われるし。悪いことじゃないんですよ、全然。僕自身も忘れる日はなかったんです。
それって、自分の好きな気持ちが本物だってことなんだなって。好きな気持ちがあるから、その好きな物の為に、強く、優しくなれる。それはこれからも続けていきたいことです。
死ぬまで、僕は坂田銀時役……いや、死んでもかな。ありがとうございました」
会場はこの日一番の歓声、いや驚きの悲鳴にも似た声の渦に包まれた
私も一体目の前にいる人が何を語ったのか一瞬理解できず、数秒経ってからとんでもない言葉を聞いてしまったという事実と、言葉の意味に涙が止まらなくなった
これは私個人の意見なのだが、声優さんに対して、過度に思い入れのあるキャラクターを背負わせて重ねるべきではないと思っている
声優というのは声で魅せる役者で、多くの役柄をひとつひとつ声だけを用いて演じ分け、命を吹き込んでいく職業だと思う
私は銀魂のキャラと声優陣が大好きだけれど、いくら大好きだからといって、杉田さんに「数あるキャラクターの中で、坂田銀時を一番愛していてほしい」と押し付けるのは単なるエゴで、ともすればその人の役者としての幅を奪ってしまいかねない呪いでもあると考えている
杉田さん自身も語るように、杉田智和=坂田銀時と言う公式が出来上がりつつあるいま、恐らく他の仕事のオファーにもどこか「銀時っぽくしてほしい」といった期待であったり、「銀魂でアレをやってたからこの仕事もいけるだろう」といった信頼があるのも事実だろう
しかし言わずもがな、杉田さんは他の役柄も坂田銀時ではなく杉田智和としてひとつひとつプロとして取り組んでいる訳で、彼の中で過去になっていく坂田銀時は思い出の一つになるのだろう、でもそれが少しでもいい思い出だったらいいな……それくらいに気持ちを留めたスタンスで、私は杉田さんを応援し続けていた
そんな杉田さんから「死ぬまで、僕は坂田銀時役……いや、死んでもかな」なんて言葉が聞けるとは思わず、ただただ感謝とか幸福とか愛情とか驚きとか、そういった気持ちで心がいっぱいいっぱいになった
どれほどの覚悟でこの言葉を言ったんだろうか。自分がどれだけ銀魂ファンから期待を向けられてきて、どれだけ求められているかをすべて理解してこの言葉を選んだに違いない
好きな気持ちがあるから、その好きな物の為に、強く、優しくなれる。まさしく杉田さんは銀魂を通して強く、優しくなっている。その気持ちを坂田銀時役を請け負った当初から貫き続けている。だからこそ生涯向かい合い続ける覚悟を、我々観客に向かって聞かせてくれたのだろう
杉田さんに、杉田さんを銀時役に選んでくれた人達に、心からの感謝を伝えたい
まとめ
今まで参加してきた国技館イベントの中で、ダントツで一番楽しくて、誰もが愛情に溢れていて、銀魂をもっともっと大好きになったイベントだった
今までが悪かったとかではもちろんなくて、とにかく最高なイベントのさらに上を更新し続けてくれた
そして何よりも、最終回を迎えた後も銀魂を好きで居続けた人生で良かったと、これからも銀魂を好きでいられる人生を歩んでいけるんだという喜びをしみじみと感じられるイベントだったと思った
人生の半分以上を銀魂という作品に費やして、向き合って、支えられてきて、多少なりとこれで大丈夫なのかと思うことはあった。けれど、好きな気持ちがあるから、その好きな物の為に、強く、優しくなれる
私は銀魂を知ったお陰でここまで生きて来られたし、何か銀魂に対して出来ることがあるなら少しでも恩返しがしたいと思って生きている。ただそれが何かわからずに悶々と過ごしてきたのだが、その答えがこのイベントでようやく分かった
これからも銀魂を好きでいるということは、銀魂の為ならばなんだって出来る、どこまでも強くなれるということ。銀時達がよろずの人々に手を差し伸べてきたように、私も誰かにとっての救いになっていけばいいということなのだろう
銀時や杉田さんでさえ、何年、何十年とかけて見付けた一つの答えを、私が今すぐに実践できるとは思わない。もしかしたらこの先も実現できないかもしれない
けれど、何もない暗闇を歩いていくよりも、「こうありたい」と信じられる光を抱えて歩いていけることは、とても幸せなことだと私は思う
笑い、喜び、感動だけではなく、人生を歩む大きな道標を与えてくれた銀魂が、これからもずっとずっと大好きだ
銀テープに書かれた「またね~」という言葉を信じて、3Zアニメと20周年のその先を期待して、まだまだ銀魂を愛して生き続けていたいと強く思う
……書ききれなかったけれど、この記事に記載した以外にも昼の部と夜の部で細かな違いがめちゃくちゃあるので、一人でも多くの人にこのイベントを見てほしい
ということで、2023年8月16日(水)発売、銀魂 後祭り2023(仮)Blu-ray/DVDを予約しよう!アニプレックス+ほかアニメイト、Amazon、楽天ブックス、TSUTAYA RECORDSにて好評予約受付中!銀魂BEST5を聞きながら発売を待とう!
そして、3年Z組銀八先生アニメ化、本当に、本当に、おめでとうございます!
以上、銀魂後祭り2023(仮)、現地参戦感想ブログでした
(誤字脱字、間違った表現があればコメントにて指摘いただければ幸いです)